空飛ぶくじら

街角にぼくはひとり
ぽつんと佇ずみ
ビルとビルの隙間の
空を見てたら

空飛ぶくじらが
ぼくを見ながら
灰色の街を空を
横切っていくんです

そこでぼくはふと
きみのことを思い出して
急ぎ足の通りを
渡るところ

空飛ぶくじらが
ぼくを見ながら
灰色の街の空を
横切っていくんです
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