大糸線

寒いホームで 背中を丸め
列車を待ってた 小さな駅よ
人もまばらな 大糸線の
窓に想い出 走馬灯
途中下車して 帰りたいけど
二度と 二度とあなたの 胸には戻れない

軋(きし)む線路に この身をゆだね
遥かな山脈(やまなみ) 涙でみてる
峰に残った 根雪のように
いつか哀しみ 溶かしたい
こんな別れを そっと詫(わ)びれば
細い 細い警笛(きてき)が 遠くでむせび哭く

長いトンネル 抜けたらきっと
こころに春の日 来るのでしょうか
恋を断ちきる 大糸線は
北へ北へと 急ぎ足
空を茜に 染める夕陽に
今も 今もあなたの 面影ゆれてます
×