オランダ坂

長崎…夜霧が せつなく流れ
迎えに来たのに あなたは居ない
待たせてごめんと この腕に
強く 強く 強く 強く抱きたかったよ…
濡れた石畳 鐘の音(ね)が響く
想い出の オランダ坂よ

長崎…きらめく 港の灯かり
あなたはどこかで 倖せだろか
噂をたよりに さがしても
風が 風が 風が 風が胸で泣くだけ…
異人屋敷から 胡弓(こきゅう)の調べが
懐かしい オランダ坂よ

長崎…小雨が淋しく煙る
ひとりじゃ哀しい 港の夜更け
女の短い 花どきを
待って 待って 待って 待って無駄にさせたね…
白いジャスミンの 花の咲く道よ
想い出の オランダ坂よ
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