列車

移ろう窓の外の景色は
まるで流れていく時間のようだ
気持ちを伝えられるだけの言葉も覚えて
鏡に映った自分は大人みたいだった

築き上げた高い壁 背伸びをして見ていた世界
それでも青く彩られた日々は 愛しかった

小さな命を燃やして生きてる
昨日と変わらぬ日だったとしても
同じじゃない 君は、今日を生き抜いた

しつこくまとわりつく後悔は
ずっと押し殺していた思いのようだ
周りと違う方を向いているのが怖くて
いつしか最初からそっちを向いていた気になっていた

小さな命を燃やして生きてる
自分が分からなくなったとしても
忘れないで 君は、ただ一人の君だ

どうせ叶わないからと
置き去りにしたあの日の夢
負けてしまった気がして
「他人事」と名をつけた
考えてみてよ 君が負けたのは一体何?
そう、まぎれもない
君自身になんだ

小さな命を燃やして生きてる
涙が頬濡らす夜が来ても
消えはしない 朝日が君を照らす
そしてまた歩き出す
×