リスク~risk~

雨音に 追い立てられ この部屋
もう何も 話さないで 抱きあうだけ

冷たい手 君の頬を つつんで
微笑みは 悲しみだと 気付いたときは
もう手遅れだと知るよ
二人はよく似ていた

ぼくたちの あやまちは 希みどおりさ

同じ匂いがすると 濡れた瞳
償うものもなくて ただ魅かれあって
きみに微をつけて 遊びながら
ぼくが奪ったすべて 嘲笑い声がした

不確かな ぬくもりだけ 交わして
恋人は わずらわしい 淋しいとき
求めあえればいいだけさ
誰とでもよかった

ぼくたちは 何もない 嘘も秘密も

夢中になれるものが 見つからない
ただの男と女 せまい陽だまりに

きみの噂を聞いた 後ろ指で
ぼくの知らないすべて 試されるように

不幸せな 天使(こども)たちは
愛を知らずに 生まれた

思いがけない痛み 二人を撃つ
空に見えない夜も かたち変える月
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