とりあえず NARITA

ブラジルで式を挙げると 決めたわ
驚ろいた鳥が飛び立つみたいに 突然
とるものも とりあえず NARITA
友達は ガンバッテネと笑い
スーツケース シャツはみ出たまま
あわてて 乗りこむ

エル パソで国境を越えて 南へ
メキシコの高原を 縦に走るわ 車で
砂ボコリを まき上げてく
そうよ ラリーのレースみたいに
サボテンをかすめて とばして行く
ぬけるような 青い空には
風に浮かんだ コンドル
シエラマドレの山なみに 羽ばたく

イナカ道 赤いレンガの町並
ロバの背中で ゆられてく インディオ追い越し
グァテマラとニカラグア、パナマ
音楽も所が変われば
アメリアッチ、ルンバにタンゴにサンバ
と変って 流れる

アンデスは プロペラで越えた
マナウスは アマゾンのエクボ
踊るような ポルトガルことば
どこからか 草原(サバンナ)の香り 包まれ 降り立つ

白いベールを 踊らせて
リオのざわめきの中を
花びらを両手でまいてゆくわ
アワテ者の二人だけど
きっと幸せになれるわ
愛が後から 追いつく 筈だから
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