あぁ、ゆき子

触れるそばから とけていく
雪のはかなさ ゆき子
遠くなるほど 近くなる
不幸なじみの さびしい笑顔
ゆき子、ゆき子 あぁ、ゆき子
なんでこうまで つらくする

左手首の 傷のあと
かくしつづけた ゆき子
酒のグラスに また浮かぶ
白い襟足 ホクロが一つ
ゆき子、ゆき子 あぁ、ゆき子
縁が切れたか 涙ぐせ

遊びごころじゃ なかったと
逢って詫びたい ゆき子
忘れられない ひと夏の
闇に尾をひく 夜汽車の汽笛
ゆき子、ゆき子 あぁ、ゆき子
おれの旅路に 咲いた花
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