宇宙のかたすみで

ねえ 生きてる意味 ふとそんな言葉を考えてた
あなたがそばにいるけれど 私にはまだわからないわ

カシミアのようにふわっと あなたはすわっているわ
どうして そんなに 静かに見つめられるの
しなやかな愛をあなたは持っているの

季節の風に吹かれて 今を あなたと歩く
涙色の思い出さえ 色を かえてゆく

そう 愛はいつも 捧(ささ)げてくれなくても感じられる
大切な気持ちを そっと 私からも贈りたいわ

たくさんのものを見送り 思い出ばかり増えても

虚ろにならない 恐れは抱(いだ)かないの
満ち足りた心で 次の出会いを待つ

住みなれた街の夜明けを 今日も あなたと迎え
ゆるやかにはじまる愛は 優しいくちづけ

季節の風に吹かれて 今を あなたと歩く
涙色の思い出さえ 色を かえてゆく

宇宙の果てのこの星の 二人 かたすみにいる
くりかえす時の流れの ほんの 一瞬(ひととき)に
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