エンドロール

さっきまでの雨もやんで 風が優しく吹いてるから
どうってことのないこの道を 薄手のコートを着てふたり歩く

『サヨナラ』とキミが言う それよりも淋しいのは
『今までありがとう』って涙こらえながら手を触れたとき

相づちが上手なキミに ボクはついつい喋り過ぎるんだ
でも本当はね 気付いてたんだよ キミの言葉を聞くのが怖かっただけさ

最終電車 改札口にキミの姿が消えた

『サヨナラ』とキミが言う それよりも淋しいのは
『今までありがとう』って涙こらえながら手を触れたとき

『サヨナラ』とキミが言う それよりも悔しいのは
たったひとことも何も言葉が出なかったこのボク自身

少しだけひとり歩こうかな 空を見上げたら星が滲んでいる
×