キャラバン

夢を積んだ唄を鞄に押し込んで
広すぎる世界で 踵を鳴らしていた
なんとなく それがどこか誇らしくて
鳴らし続けたら それが僕になった

険しい道の上も なぜか楽しくなる
メロディーに背を押されながら
今を追い越しながら
魔法の様な唄を唄って
目映い今日を色付けていく
あの消えない光に向かっていくよ
魔法がほどけない内に

踏み鳴らし続けた踵は磨り減って
新しい靴が それを思い出にした
いつか この唄は何足潰すのだろう
唄い続けていられるのかな

勇者であろうとして サマにはならずとも
胸の内ではいつも勇ましい
ある意味騙されながら
願いを大きな声で唄って
不安な今日も照らしていく
ほら 恥ずかしい程に声にしてよ
ほら 見えない あの魔法が掛かるように

消えないまま浮かんだ光は
まだ手を叩いて呼んでいる
追い掛けたって きっと向こうだって離れていく
追い付けなくたって ずっと踏み鳴らす音

魔法の様な唄を唄って
目映い今日を色付けていく
まだ醒めない夢が僕を騙している
願いを叶える魔法を掛けるよ

今日も願いを大きな声で
他でもない僕が唄おう
さぁ 消えない光に向かっていくよ
眩しいこの世界で鳴らす音
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