石をつらぬく滴であれ

澄み渡る水 てのひら浸せば
日々の垢に 流れも濁るか
汚れなければ 生きてはいけない
それが時に 男なんだろう

誰も自分を わかっちゃくれない
ならば誰かを わかってやれたか
見返りばかり 望んでいるから
声はうまく 届かないんだろう

泣くならないて
歯を食いしばり
ここが人生 一度きり
石をつらぬく滴であれ

はじめはなにも なかっただろうに
いつのまにか 背負うものは重い
未練や欲で 軋んだ心も
語る夢は まだあるんだろう

泣くだけ泣いて
空 見上げれば
戻れぬ道の真ん中で
石をつらぬく滴であれ

泣くならないて
歯を食いしばり
ここが人生 一度きり
石をつらぬく滴であれ
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