星を食べる

ポケットの中でよくみがいた石をにぎる
流れ星のように息をととのえている
ずいぶんとその目は遠くにあるんだな
カラフルな影ゆれてぼくはそうとうちらかっているよ

化石のとれそうな場所で
星空がきれいで
ぼくは君の首をそっとしめたくなる

目がさめるまではとても自然でいいのに
歩道橋をわたり見上げた空の月が
あのいやな人の顔そっくりにしてるので
ぼくは目をそらして新しいガムを噛む

化石のとれそうな場所で
星空がきれいで
ぼくは君の首をそっとしめたくなる

大きくひらいた目に
ぼくの背中の空の
星がたくさんうつって それはきれいだな

音のない空にうかんだ
星を食べる君
とまらないひざのふるえに くぎをさしながら
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