珈琲とケーキ

窓から見える花びらが
いつ頃散るのかな なんて
二枚並んだ チケット見ながら
窓際の方を受け取る

途切れる 会話の途中で
踏み切りの音が口を挟む
珈琲とケーキのセットを
いつものように半分こ

ああ 私と 貴方の言葉こだまする
いつかの のぞみはきっと
ひかりに溶けるでしょう

ひらひら ひらひら
さくらは散ってゆくの
つばめが 私の
横を通り過ぎた

ああ 私と 貴方の言葉こだまする
いつかの のぞみはきっと
ひかりに溶けるでしょう

ひらひら ひらひら
さくらは散ってゆくの
つばめが 私の
横を通り過ぎた

線路を挟んで
貴方は向こう 私はここ
踏み切りの音に
言葉は かき消された

私に残ったのは
ケーキとチケット
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