真夜中のエレベーター

ゆるやかにドアが開いて
真夜中のエレベーター
いつものようにふたり
つかずはなれず乗り込む

青いランプが降りはじめ 君はため息をつく
僕はぼんやり床を見て考えてる

冷たいこの箱の中は
意味もなく醒めてゆくのさ
送られ慣れてる君が うとましくなるなんて

あぶなく気持ちが宙に浮く
沈黙の20秒

君の頬に影をおとす 真夜中のエレベーター
恋のあとのけだるさ
消してゆくモーターのうなり

ふたりだけでいると何も
話すことがないわね
いつか君が言ったことを思い出したよ

冷たいこの都市の中は
さよならも軽いきっかけ
きっと君は次の車 用意しているだろう

気まずい空気に窓がない
沈黙の20秒

冷たいこの都市の中は
さよならも軽いきっかけ
きっと君は次の車 用意しているだろう

気まずい空気に窓がない
沈黙の20秒
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