さよなら みんな 幻

月灯りに濡れてく唇
あどけないふりをした まなざし
ためらいと戸惑いに揺られて
いいひとをふるまう 真夜中

抱きしめたい でもできない
うまくいかない恋なのか

星影に隠れて 君を見る
慰めきれない 夢 夢 夢

咲き乱れる花ならいいのに
つぼみだと手をやいて いらいら
女のあつかい慣れてるほど
純情が邪魔する ためいき

言いだせない でも言いたい
こんなせつない胸の内

腕のなか あるのは君の影
あきらめきれない 夢 夢 夢

(さよなら みんな幻
きらきら光るだけ はかないだけ)

初めて知った つぼみの味に
いまさら戸惑い 甘くせつない

(さよなら みんな幻
きらきら光るだけ はかないだけ)

君のため息を 耳もとに感じれば溶けそうになる

(さよなら みんな幻
きらきら光るだけ はかないだけ)

(さよなら みんな幻)
遠いくちづけ わずかな想い出
(さよなら みんな幻)
抱きしめようとすれば 君は消えていなくなる
(さよなら みんな幻)
月灯りに濡れてゆく くちびるせつない
(さよなら みんな幻)
すれちがう指先 薔薇の香りの長い髪
(さよなら みんな幻)
アッカラカラカ 届きそうで 届かない想い
(さよなら みんな幻)
みんなみんな すべてが幻 夢 夢 夢
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