のれん一代

縞ののれんにこの意地かけて
男まさりが耐えて来た
負けちゃならない浪花の女
通天閣の赤い灯よりも
胸を燃やした土根性

口じゃ云えない幾歳月の
辛い苦労も女ゆえ
人に涙は見せないけれど
儚く消えた初恋抱いて
泣いた涙を誰が知ろ

のれん一代名代の店を
築く明日の夢がある
度胸ひとすじやるぞときめて
道頓堀の水面に映す
かけた女の心意気
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