ラジオが呼んでいる

きみはさめたくちびるを誰の胸で暖めているの
深い海の底までも照らすほどの明るさが欲しいの
忘れかけた頃に 夢を見るよ
まだいやせないきみとの熱い日々を

きみはRadio girl あの晩にも
寒そうにふたり 膝かかえてた
ラジオのほうが恋を覚えている

霧にかすむプラタナス ヒール抱いてきみははねを上げた
ガードレールに腰かけ 真珠のような雨を見送った
すれちがう車からノイズがきこえる
たまらなくその目に KISSしてたいのに

きみはRadio girl 逢えないなら
その甘い髪を知らないなら
寝苦しい夜 少しは楽なのに

きみはRadio girl つれないなら
そのうすい胸が冷たいから
瞳の理由を今も解き明かせない

地下鉄で ロードショー館で
人に埋もれ歩くたび
力なく目を細めたきみを想うよ
おなじ星を見てるのに
おなじ息をしてるのに
おなじ声がラジオからきこえるのに

きみはRadio girl
その甘い髪を
ぼくは今すぐ この手で抱きしめたい

きみはRadio girl あの晩にも
寒そうにふたり 膝かかえてた
ラジオのほうが恋を覚えている

きみはRadio girl
きみはRadio girl
瞳の理由を今も解き明かせない

きみはRadio girl
その甘い髪を
ぼくは今すぐ この手で抱きしめたい
×