北の終列車

君のさよならを かき消した
ベルに急かされ 飛び乗る列車
待っていてとは 言わないけれど
手と手を重ねる ガラス窓
あぁ涙の 北の終列車

白くすきとおる 雪の肌
ふれたあの日を 忘れはしない
胸がふるえた 広がる夜空
大事にするよと 抱きしめた
あぁ戻れぬ 北の終列車

今は君ひとり 故郷(ふるさと)に
残す運命(さだめ)が 悲しく憎い
ここで待つわと 告げてるような
漁り火にじんで 遠ざかる
あぁ切ない 北の終列車
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