十六夜の空

もしも許されるなら あなたを奪い去りたい
声を殺す刹那が 闇夜に浮かんだ

せめてこの一瞬は
月影に隠れ くちづけをかわそう

十六夜の空に あなたを抱きよせた
短い逢瀬の 切なさ
この身を焦がすほど
罪深きものよ

これが運命なのだと あなたが目を伏せるなら
僕は天に背いて罪を犯すだろう

許されはしない 胸に秘めている
この思いの果てに

十六夜の空に あなたを抱きよせた
二度と離しはしないさと
いっそ言えたのなら

もしもうまれかわれば
白い蝶にかわろう
うつくしい人のとなりで
舞い踊るため

十六夜の空に あなたを抱きよせた
短い逢瀬の 切なさ
この身を焦がすほど

十六夜の空に あなたを抱きよせた
二度と離しはしないさと
いっそ言えたのなら
罪深きものよ
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