元気でね

金曜の六時に君と会うために始まっている月曜の朝
思いきり愛されたくて駆けてゆく六月、サンダル、あじさいの花
「平凡な女でいろよ」激辛のスナック菓子を食べながら聞く
愛告げてしまいたけれどもう少し安全地帯を離れておかん
ハンカチを忘れてしまった一日のような二人のコーヒータイム
駅員の「お疲れサマ」という言葉微妙に届く心の疲れ
「元気でね」マクドナルドの片隅に最後の手紙を書きあげており
この坂を越えれば海へ続く道 黄色の信号するりと抜ける
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