女‥みぞれ雨

海鳥なく声 心にしみる
出船の汽笛が 心を濡らす
帰って来るよと 優しい言葉
今日も信じて 待ってる私
グラスにこぼした 紅色の
涙は女の みぞれ雨

運命(さだめ)と知りつつ 面影追えば
未練が絡んで 波間にゆれる
うらんではみたけど むなしさだけが
残るばかりの この身が辛い
やっぱり駄目ねと いいながら
つくる笑顔の ひとり酒

も一度一緒に 暮らせる夢を
思ってみても はかない縁(えにし)
いいのさ いいんだよ わかっているの
どうせ二人は 流れる雲さ
明日はどこかの 空の下
せめて捨てたい みぞれ雨
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