九月の出来事

誰も誰もいない コバルトの渚を
君と二人走る アダムとイブ
夏の恋は早く ひきとめられないの
長い髪を抱いて 君が好きさ
もえてもえて 泣いて泣いて泣いて
後は忘れて ほほえむだけさ
指と指をからめ 青い月の下を
君を送る夜の さみしいうた

誰も誰もいない 避暑地の恋人は
夏がくれた恋に くちづけする
いつか終る時が 来るとは知ってても
このすてきな恋は すてられない
もえてもえて 泣いて泣いて泣いて
後は忘れて ほほえむだけさ
青い青い波に 二人だけの舟よ
舵(かじ)をなくしたいと 君はいった

ルルルルルルル……
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