僕の思いは目的もなく月に刺さる

夜はまだ その素顔を
惜しげも無く 見せてる
幾千の 星達は
今日は お休みさ

穏やかな 坂道の向こうに
広がる光の渦の そのどこかに
君は 暮らしてる

遠く 遠く 行った事もないとこまで
灯は続いていて これじゃ探せない

一つ一つのライトの下には
誰かが暮らしてるなんて
考えただけでも倒れそうだぜ

聳え立つタワーは
イルミネーションに包まれて
どうでもいい電波ばかり
放ってるくせに とても美しい

僕が思わず見上げているころ
きっと眠りについた
君の家にも 夜は降り注ぐ

始発列車が 灯をこぼして
暗闇をかき分けて 通り過ぎてった

僕の思いは軽く高く 地平線を飛び越して
目的もなく月に刺さる
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