同じドアをくぐれたら

もう 気付いたろう 目の前のドアの鍵を
受け取れるのは 手の中がカラの時だけ

長い間 ここは居心地が良くて
いつの間にか いろいろと拾い過ぎた

どれもが 温かくて 失い難い いくつかの光

手に入れる為に捨てるんだ 揺らした天秤が掲げた方を
こんなに簡単な選択に いつまでも迷う事は無い

その涙と引き換えにして 僕らは 行ける

もう 気付いたろう 僕に君のドアは見えない
同じドアをくぐれたら― と願っていたよ

さぁ 時は来た 繋いだ手を離すんだよ
カラになった手で それぞれの鍵を受け取ろう

恐らく もう 戻れない いつか忘れる 君と居た場所

手に入れる為に捨てたんだ 揺らした天秤が掲げた方を
そんなに勇敢な選択だ いつまでも迷う事は無い

その記憶と引き換えにして 僕らは

振り返らないで 悔やまないで 怖がらないで どうか 元気で
僕は唄うよ歩きながら いつまで君に届くかな

その涙と引き換えに
その記憶と引き換えに
この歌と引き換えにして 僕らは 行ける

もう 気付いたろう 目の前のドアの鍵を
受け取れるのは 手の中がカラの時だけ

ただ一人だけ
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