想い出の旅情

汽車は出て行く 夜空の果てに
残る思いの 汽笛がひびく
旅の一夜の ホテルの窓に
胸に沁むよな 月を見る

淡い灯影(ほかげ)に 仄かに咲いた
花は儚い うすむらさきよ
せめて面影 心に秘めて
明日は越えるか あの山を

そっと帰ろか さらばを言おか
月はさみしく 夜霧に濡れる
又と逢えない 旅ゆえ身ゆえ
せめてこのまま 別れよか
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