二人で来た道

君とあるいた から松林
忘れられない 雨がふる
ぬれてつめたい あのくちづけを
思い出すたび せつなくて
二人で来た道を ひとりで来たのさ

君は遥かな 思い出の人
雨の湖畔で 消えた人
偲ぶことさえ いけないことと
知っていながら 恋しくて
二人で来た道を たどってみるのさ

君の呼ぶ声 きこえるような
風の梢に 涙ぐむ
つらいさだめを うらんで泣いて
死んでいいよと だきあった
二人で来た道は 野菊も咲くのに
×