あやういひと

オレンジ色 くちびる 月夜に光るよ
君はいつも 危険な 角度から恋に
そっと 近づく気がする どこか 危ないためいき
海の香り 含ませて

夢中に なる前に そう 瞳だけ
遠く泳がせる
夢中に させそうで そう いつのまに
月影にかくれる

水の波紋 プールに 走って消えてく
心の中 さざなみ 同じよう揺れる
そっと 近づくつもりが どこか 距離が測れない
熱い想い 届かない

不思議に 恋させて そう 水のよう
流れて行くだけ
不思議に 愛の中 そう 漂わせ
吐息の手前まで

真昼には 無邪気に見えた
夜の色に 染まったら
まるで変わった君

オレンジ色 ネイルも 月夜に 映えるよ
指先だけ 触れると それだけで あやうい
もっと 近づく気配は ずっと 感じているのに
時間だけが こぼれてく

逃げてく 夏のよう そう 日差しだけ
強烈に照らし
逃げてく 夢のよう そう 目の前に
まぶしさよぎらせ

不思議に 恋させて そう 心だけ
ゆるがせたままで
不思議に 恋させて そう 想いだけ
熱くさせたままで
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