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迷わないで 最後の夜に
ふたりは もう 特別じゃない
見つめあえても その気になれない くちびる

想い出なら 本棚の中
しまったでしょ あの日から 今日まで
一度見た 小説と同じ
読み返すことはないの くりかえすつもり

愛しただけ 許せなくて
もう 信じあえない ふたりは
最後のページを 読み始めてたのね

迷わないで 最後の夜に
あなたは もう 嘘つきじゃない
やさしさの理由(わけ) 夢見る あなたの 戸惑い

そんなことに 気付いてからは
すべてがもう 偽りに 思えたわ
微笑みも 軽い くちづけも
溜息を 隠すための 言い訳に見えた

愛しただけ 許せなくて
もう 信じあえない ふたりは
最後のページを 読み始めてたのね

笑ったこと 愛したこと
まだ 心の中にあるけど
心配しないで 淋しくはないから……
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