苺の季節

君がかわいい男の子をつれ
街を歩いているのを見ました
横にいたのが旦那さんでしょう
ペアのセーター似合っていました
赤い苺を抱きしめて 僕には気付かずに君は
駅の人波にまぎれて いつしか消えたよ
君を愛したわずかな月日も いつか人波に消えていました

苺の季節になると思い出すのは
二階の窓辺のちいさな鉢植え
君が花屋で買ってきたんだったね
青い苺がたくさんついてた
いつか真赤になったなら 二人で食べようねと言った
けれど別れの時が来て 苺は枯れたね
君を愛したわずかな月日も 青い葉っぱのままで枯れたよ
君を愛したわずかな月日も 青い葉っぱのままで枯れたよ
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