思い出はゆりかご

こうして目を閉ざせば いつでもあなたに遇える
そうしてあなたの優しさ 数え乍ら生きてゆける
思い出というものは 泣き疲れて眠る時の
私にたったひとつ許された ゆりかごなの
ゆらりゆらり揺れて 夢の行方たどる
楽しかった頃のあなたを も一度呼び戻せる

どうしてなくす前に 気付かないものでしょう
余りに見慣れ過ぎて いつの間にか見失う
幸せというものは 丁度雨あがりの空に
立ち登る虹のふもとの 頼りなさに良く似ているわ
ゆらりゆらり揺れて 夢の果てに出会う
追えば必ず遠ざかり すぐに消えてしまう
ゆらりゆらり揺れて 夢の行方たどる
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