ヒロインは嘘

あなたは誰でもよかったの
あたしはあなたじゃなきゃダメなのに
すれ違いなんてやさしいものじゃないよ
あたしだけ行き止まる

癒されたいとか言ったから
欲しがる言葉をあげました
喜ばせたかっただけでした
あの娘の代わりだったのでしょう

気持ちを訊いたらこう言ったのです
「きみは大切で特別だよ」と
好きという言葉を聞けるのは
この世でたった一人
あたしじゃない

切ないとかいう感情で
片付けられない 痛いのだ
試すように はにかむあなた
天使の顔して嘘ついた

深入りされるのを嫌がって
本音はいつも言わないで
寂しいときだけ甘えてきて
抱きしめるのは常にあたしで

よそ見をしてたらこう言ったのです
「きみは僕だけみてればいいよ」と
勘違いすること平気で言う
あなたは知ってるので
拒めないと

どうせなら冷たくして
乱暴に嫌いと言ってよ
やさしくされたくないのよ
泣けるほど愛しさが邪魔

かなわないものは 望まないのに
目の前にあったら 欲しくなるわ
あたしがみたことない 微笑みは
これからもみれない
わかってるの

わかってるのよ 本当は
あの娘とうまくいってること
「最後まで騙して」と思い
「騙さず愛して」と言ってた

切ないとかいう感情で
片付けられない 痛いのだ
試すように はにかむあなた
天使の顔して嘘ついた

あなたは誰でもよかったの
あたしはあなたじゃなきゃダメなのに
すれ違いなんてやさしいものじゃないよ
いまは、まだ。
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