浪花ごころ

阿呆は承知で あんたに賭けた
なにを今さら 水くさい
苦労坂なら 一緒に越えれば
えやないの
惚れたどうしの 相縁奇縁
浪花生まれや あんたについてゆく

知ったつもりの 浮世の路に
いつの間にやら 水たまり
泣きはしません 一緒に耐えれば
えやないの
意地と辛抱が 女のねうち
浪花生まれや あんたについてゆく

夢をつないで 露地裏住い
肩をひとつに 水入らず
遅い春でも 一緒に咲かせば
えやないの
うちにゃふたりの 明日が見える
浪花生まれや あんたについてゆく


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