散歩道

次の道曲がると 坂道になるはず
小さな僕がいた このまち
はじめて見た虹 あの屋根の上
七つ色を言う間に 消えてしまったよ
あの屋根の上

道傍に光る石 急いでかけよった
きっとあれはダイヤモンド
手にとると ガラスの小さなかけら
今もそんなことがあるよ

幼い日の僕
ここで会えるなら
ひとつだけ 教えよう
生きていることが
それだけのことが
うれしいと思う日がくること

靴音はぱたぱた よそゆきの革靴
石畳 鳴らして歩いた
この散歩道は いつも何か
新しいものに続いた

幼い日の僕
春の風のなか
ふりむいて 見つめてる
一緒に行こうよ
この先にきっと
まだ何か知らないことが待ってる
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