冬の夜汽車

吹雪く線路を汽笛で裂いて
夜行列車が 恋路を駆けぬける
ひとめ逢えればいいのです
一夜だけでもいいのです
あなた あなたと一緒に過ごせたら
握る切符の行く先は あなた駅

いくら好きでも当てないままに
泣いてひとりで 待つのはもういやよ
あなたむかしのままですか
今もわたしを好きですか
寒い こころを抱いてくれますか
窓のガラスを覗いても 見えぬ愛

駅についたら電話をするわ
どんな顔して あなたは迎えるの
蜜柑むく手に問いかける
無茶をしょうちのひとり旅
あなた ふたりの明日は晴れですか
やがて夜汽車はトンネルを 抜ける頃
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