雪割り酒

窓の根雪(ねゆき)を グラスに掬(すく)い
雪割り酒だと 割って呑む
お前を忘れる つもりで来たが
いつでも未練が 先回り
北のさいはて
旅路の果ての
旅路の果ての港の酒場

男次第で 最後は決まる
女のしあわせ 不しあわせ
明日なき夢なき 気ままな俺が
どうしてやれよう やすらぎを
逢っちゃならぬと
こころに誓う
こころに誓う港の酒場

呑めば呑むほど 雪割り酒は
心が冷(さ)めてく なみだ酒
俺ならいいから しあわせ連れて
お前に吹け吹け 南風
春になるまで
出船も止まる
出船も止まる港の酒場
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