朝のおもさ

白い窓辺に 揺れてる
とぎれとぎれの 波間に
細い指のような風が
夜の長さ 数える

壁に飾った 写真の
空の青さを 見つめて
今日は今日で 誰も居ない
朝のおもさ かかえる

一日を一年かけるよに 過ごして
自分さえも 許した
眠れない 部屋にも
やがて 夜が明ければ
何も知らぬ光が 差し込む

聴かないための ラジオや
読まない本は あっても
絶望なんて ありはしない
朝のおもさ それだけ

心からカラダへ 駆け抜ける声にも
思いどおり 行かない
眠れない男の
飲みかけの カップに
生まれたての光が 差し込む

一日を一年かけるよに 過ごして
自分さえも 許した
眠れない 部屋にも
やがて 夜が明ければ
何も知らぬ光が 差し込む

光が差し込む
何も知らない 光が差し込む…
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