はつ恋

鈍行列車に飛び乗って 矛盾だらけの旅へ
わざわざ探さないでと 母に手紙を書いて
行く宛てなき旅です 言ってみたかっただけ
荷物は勢いだけ 猿のようにかけおちて

君と僕ふたりだけの神様を見つけに行こう
猫のように気まぐれに 地平線だって超えて行こう
馬鹿みたいと笑われても

真夜中の空を飛ぶ飛行機を指さして
新しい星だと大騒ぎしたりして
これは世紀の大発見! 名前をつけてあげよう
僕は君の名前をつぶやいてみたりして

君と僕ふたりだけの 神様を見つけに行こう
蛇のようにからまって その度にほどいて行こう 何度でも

君の手を握ったまま まだ見ぬ明日を見に行こう
いくつもの夜を超えて ふたりで大人になって行こう
馬鹿みたいと笑われても
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