サラベイ

あの山 あの谷
なけなけ サラベイ
捨てられ 追われて
おいらは ひとり

捨てられ 追われて
おいらは ひとり
なけなけ うぐいす
おいらの 友よ

故郷(さと)にも 家にも
身よりは ないし
他所者(よそもの) おいらは
きらわれものさ

末枯(すが)れりゃ 野宿も
気ままだ けれど
のみこむ スハリは
涙で からい

死んでく 死んでく
おいらは 土に
誰も知るまい
おいらの墓を

おいらの 墓には
誰も こぬが
春には 鳴くだろ
うぐいす 一羽
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