五分遅れで見かけた人へ

予定よりも5分 遅れると書いた
掲示板をすりぬけ

表がよく見える このティー・ラウンジで
到着を待ってる

さまざまな国から 降りたった人が
行き来する目の前に

美人ではないけれど
いい娘だと聴いていた
風の便りに安心してた

声をかけずに 見送らせて欲しいの
昔愛した彼の 門出を Oh

明日の見境も ないままにふたり
約束をしたけれど

その時の 訪れた 運命の風に
逆らえなかったの

扉の向こうから 放れたハトの
勢いで飛んで来る

一月ぶりに会う 恋人の腕に
もうじきとびこむの

皮肉な出会いだけど
ちょっぴり寂しいけど
終わった恋を語れるほどに

愛する人が 私にもいることを
あなたに伝える すべもなくて Oh
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