さよならを越えて

海ぞいの 南の窓で
金色の波を見ていた
もう あなたと会わないと
それだけを決めた午後

夢だといいね 愛した夜も
千夜一夜 幻に変えて

いつも 愛しすぎる女たち
なのに 心すれ違うばかり
求めあって 生きていたかった
さよならを越えて

きらめきを忘れられずに
流された とまどいの日々
呼び続けたひとの名は
あなただけと わかって

真昼の月が 空を飾れば
夢の続き あとかたもないね

いつも 愛しすぎる女たち
いつも 優しすぎる男たち
素肌すべる瞬間(とき)は 残酷な
ひき潮に似てた

夢だといいね 愛した夜も
千夜一夜 幻に変えて

いつも 愛しすぎる女たち
なのに 心すれ違うばかり
求めあって 生きていたかった
さよならを越えて

さよならを越えて
×