わかれ

お前が東京を離れる夜
俺は一人で飲んだくれてる
グラスにうつるお前の
悲しい顔を見ながら
お前のいないこの店も
二人で暮したあの部屋も
一年前と変らない
なのに俺の心は寒かった

お前と初めて会った夜
俺は一人で飲んだくれてた
夕顔に似たお前の
寂しい横顔を見つめて
お前の好きなこの曲で
二人で踊ったあの夜と
今夜は少しも変らない
なのにお前の笑顔はなかった
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