温度

だけど ひざをかかえたまま つながるまで
溢れだすの こらえながら 感じきれるまで

ざわめく指は肌を溶かし きしむように噛む
はためく風は色を隠し 涙滲む

刺すように冷たい闇夜も
翼があれば
焦げつく太陽を抱いて
飛んでいけるのに

花を求める蝶の舞に瞳は震える
寝床に帰る鳥の唄が鼓膜を打つ

もつれた髪は迷路になって
遠い指先をまつ
乾いた喉に声が鳴く
貴方という名をした永遠

だけど ひざをかかえたまま つながるまで
溢れだすの こらえながら 感じきれるまで

ざわめく指は肌を溶かし きしむように噛む
はためく風は色を隠し 涙滲む
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