小諸情歌

都会の水のしょぱさに
泣いて いないか 妹よ
もしも暮らしに 破れたならば
生まれ育った 故郷へ
帰って おいでよ 赤とんぼ

あいつに惚れて ついてった
心やさしい 妹よ
情け徳利を しんみり注いで
昔唄った あの歌を
今夜はひと節 唄おうか

小諸でてみろ 浅間の山に

花嫁衣裳 みたかった
たった ひとりの 妹よ
手提げひとつで しょんぼり帰る
痩せてやつれた 夢をみて
眠れぬ夜更けが またつづく
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