こもりうた

お天頭さまがぼくをさそってくれた
なつかしい唄を ささやいてくれた

耳もと かすめて通る そよ風を見た
風が唄う時 心はゆらぐ

僕は さすらいの児
気ままな 風さ
だから そう僕は
さすらいの児でいよう

悲しいことを いっぱい 背中にしょって
小さな 小さな唄を 片手にもって

聞かせてあげようか 風の便りを
僕は君に唄う どこへ行こうと

心の中にまで 北風が吹かぬよう
いつか君の涙 風がぬぐってくれるよ

それでも さすらいの児 思い出しておくれ
それでも さすらいの児 忘れないでおくれ
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