レモンの涙

木漏れ日揺れる午後に
香り放つアールグレイ
窓の外ふと目をとめると
カラフルなショーウィンドウ
ちょうど去年あの場所で
君に別れ告げた

レモンの涙が溶けていく
小さなカップにあふれてく
混ざらないココロ
冷め切った残り香も
飲み干した サヨナラ

真ん中のテーブルで
笑い合う学生たち
そうふたりもそこに居たのよ
ずいぶん前のこと
どんな明日が来るかなんて
思うはずもなくて…

レモンの涙が溶けていく
やがては薄まるセピア色
すれ違うココロ
溶け残った苦味さえ
愛おしい 思い出

レモンの涙に溶けていく
悩ましい恋のさじ加減
素敵な未来は
きっとふたりを待ってる
だからこそ「アリガトウ‥」
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