釧路の駅でさようなら

いつも貴女(あなた)が つけていた
口紅いろの 赤い灯が
晩歌の街に 滲む頃
霧笛の音も 泣くような
釧路の駅でさようなら
ああ さようなら

なみださしぐみ 振り返る
アカシヤ並木 花がちる
いつまた逢える 君なのか
手と手をかたく 握りしめ
釧路の駅でさようなら
ああ さようなら

さらば無事でと 身を寄せる
二人をはなす 夜の汽車
いのちの炎 燃やしつつ
海ある町よ さいはての
釧路の駅でさようなら
ああ さようなら
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