女…泣く港

あの人の 船が出る
日暮れ桟橋 ひとり残される
いつか別れが来ると
知っていたけれど
優しさが 欲しかった
ばかな女が 泣く港

結ばれた あの夜は
沖の漁り火 赤く揺れていた
命あずけたはずの
恋が波に散る
夢でした 何もかも
今日も女が 泣く港

追いすがる 指先に
汽笛ひと声 しみる波の音
戻るはずない人と
知っているけれど
待ってても いいですか
ばかな女が 泣く港
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