砂塵の町へ

金色の馬車はゆく
朽ち果てた白い壁の町
蒸せる熱 匂う凪
ここにも貴方の影はない

砂が書いた地図を手に
ゆらりゆれて 心をみちびく

あぁ炎の あぁ陽炎
あぁベ一ルの肌に…
あぁさすらう あぁ旅人
そう胸狂おしく

恋人を失った
女たちの行列がゆく
てのひらに掬う水
灼けた喉を潤しながら…

愚かな想いを嘲笑(わら)え
ゆらりゆれて 憑かれた瞳で

あぁ腸は落ち あぁ凍える
あぁ月夜にかわる
あぁうつろい あぁどこまで
そう求めつづけて…

あぁ炎の あぁ陽炎
あぁベ一ルの肌に…
あぁさすらう あぁ旅人
そう胸狂おしく
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