白夜

君の頭をかき抱いて 甘い欲望がふくらむ
この夜は誰のもの?

夢の狭間をさまよって 熱い輪郭が交わる
この夜は誰のもの? この夜は誰のもの?

動物だった時代のように一糸まとわぬ姿で
どの天体より堂々と私は歩く

キュビズムのように難しく
ラクガキのようにあどけないもの
皮膚の内側に手を入れて体中を探している
君に股がって旅をする
はるか遠くへ はるか遠くへ

罪な言葉をばらまいて 甘い葛藤がうまれる
この声は誰のもの? この恋は君のもの

産まれそろった双子のように何ら違わぬ心理で
どの困難にも勇ましく二人は歩く

組曲のように素晴らしく
はなうたのように親密なもの
君の唇に手をあてて旋律を感じている
君をつま弾いて音がする
はるか遠くへ はるか遠くへ

キュビズムのように難しく
ラクガキのようにあどけないもの
皮膚の内側に手を入れて体中を探している
君に股がって旅をする
はるか遠くへ はるか遠くへ
はるか遠くへ はるか遠くへ
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