赤坂の夜は更けて

いま頃 どうしているのかしら
切ない想いに ゆれる灯影
むなしい未練とは 知りながら
恋しい人の名を ささやけば
逢いたい気持は つのるばかり
赤坂の夜は更けゆく

夜露が流れる 一つ木あたり
冷たくかすんだ 街の灯よ
虚ろなる心に たえずして
涙ぐみ ひそかに酔う酒よ
身にしむ淋しさ しんみりと
赤坂の夜は更けゆく
×